西野亮廣の言葉に経営者たちが共感!?――会社に対してスタッフが交渉できるカードは、「黒字スタッフになること」であって、「頑張ったかどうか」ではない!

2024年04月21日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2024年4月19日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

「働いて利益を作っている人」と「働いて赤字を作っている人」

 
たとえば、1ヶ月かけて、一人のスタッフが原価50円のお菓子を60円で1万個手売りしたら、「売上-原価-人件費( &ウンタラカンタラ)」で、とんでもない赤字が発生するのですが、「働くこと」と「利益を作ること」の区別がついていないスタッフは「60円のお菓子を1万個売ってやったぜ! どうだ!」と胸を張ったりします。
 
なんなら、労働者としての権利を主張したりします。
 
これに関しては「いや、お前がいると(お前が頑張ると)赤字が膨らむ一方だから、今後もその知能で活動する気なら頼むから早く会社をやめてくれ」というのが会社の本音だと思います。
 
以前、「赤字社員」と「黒字社員」について話した回(voicyで聞きたい方はコチラ)で、学生時代にやっていたカラオケボックスのアルバイトの話をさせていただいたんですけども、あのアルバイトで最初に教えてもらったのが「西野を一人雇うのに○○円かかるから、○○円以上売り上げないと、西野は赤字スタッフで、ここで権利を主張(会社と交渉)したいのであれば、まずは黒字スタッフになれ」ということでした。
 
「交渉にはカードが必要だろう? 会社において、そのカードは『黒字スタッフ』になることであって、お前が頑張ったかどうかは交渉のカードにはなりえない」と。
 
「ああ、要するに利益を生めばいいってことね」と思って、お店にたらふく利益を生んで、交渉できる人間になって(「僕が辞めたらメチャクチャ損失が出ますよ」とキチンと算数で会社を脅して)、おそらく学生時代の月給は、国内トップレベルだったと思います。
学生時代にすっごく良い経験をさせていただきました。
 
ただ残念ながら、社会人になっても、30代になっても、40代になっても、「働くこと」と「利益を作ること」を区別できていない幼稚園児みたいな社会人がほとんどです。
 
「働いて利益を作っている人」と「働いて赤字を作っている人」がいることが理解できない。
 
「なんで、こんな小学2年生でもできるような算数ができないんだろう?」と不思議でならないですが、そういえば、学校では算数を教えても、算数の使い方を教えてもらえなかったことを思い出しました。
「教科書でバットの振り方を教えて、一度も打席に立たせない。一度もバットを振らせない」みたいな。
 
学校が「教育」と呼んでいるその謎プレイが、思考停止のロボット社員を量産するためだとしても、「だとしても、もうチョイ上手くやれよ」というのが僕の本音です。
 
 

「その人件費はどこから出るの?」問題

 
そんな中、先日、CHIMNEY TOWNの中で、ちょっと面白いことがあったので、共有させていただきます。
この流れで、ウチのスタッフの話をしてしまうと、そのスタッフから「俺のことかよ!」と完全に怒られちゃうのですが、「良いトコロ」もあったので、それも合わせて伝えることで、どうか帳消しにしていただきたいです。
 

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

西野亮廣の言葉に経営者たちが共感!?――会社に対してスタッフが交渉できるカードは、「黒字スタッフになること」であって、「頑張ったかどうか」ではない!

https://goetheweb.jp/person/article/20240419-nishinoakihiro-141

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