西野亮廣がNYで体験した、他では絶対に聞けない話。日本人はお金のリテラシーが弱すぎるから、世界で戦えない!―2023年ランキング1位『夢と金』の視点

2024年01月28日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2024年1月26日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

「アメリカは契約社会」とよく聞きますが、本当にその通り

 
2023年の11月から(途中2回の帰国を挟んで)ニューヨーク・ブロードウェイで働いているわけですが、ようやく一段落つきそうなので、ここらで僕の頭の中と、そして、これから頑張る日本の皆様に向けたメッセージを整理したいと思います。
 
過去のvoicyに出てきたお話もチョイチョイ挟むので、復習がてら聴いてください。
 
今回僕はミュージカル『えんとつ町のプペル』の原作・脚本・演出としてプロジェクトに参加しているのですが、同時に「リードプロデューサー」というポジションにも就いています。
 
制作の進捗管理やら、契約ウンヌンカンヌン、資金調達など…どうやら面倒くさそうな仕事をする人のうちの一人です。
 
(他にもエグゼクティブプロデューサーや、プロデューサーや、アソシエイトプロデューサーという人達がいます)
 
そういうポジションに就いているから、余計に強く思い知らされるのかもしれませんが、日本人がブロードウェイで働く時に目の当たりにする“日本とアメリカ(ブロードウェイ)の大きな大きな違い”は、「契約」のリテラシーと、「お金」のリテラシーです。
 
「アメリカは契約社会」とよく聞きますが、本当にその通りで、特にブロードウェイには色んなバックボーンを持った人が集まっているので、口約束だと必ずトラブルに発展してしまいます。
 
なので、やっぱり「契約」は大事で、「交渉」が大事なんです。
 
アメリカの教育体系は「自己主張」や「コミュニケーションのスキル」を重視していて、学生はディベートやプレゼンテーションを通じて交渉スキルを磨く機会が多くあったりしますが、日本にはそれが無い。
 
基本的には、自分の身の安全(権利)は交渉で勝ち取らなきゃいけない世界線において、ここの教育の違いは大きく出ちゃう…というのが一点。
 
 

「お金の話をするなんて、下品だ」と言っている人は…

 
次に、思い知らされるのが日米の「お金リテラシー」の違いです。
 
ブロードウェイでミュージカルを作ろうと思ったら、まず最初に「投資家」を集めなきゃいけないので、“投資家の観点”を持っておかなきゃいけない。
 

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

西野亮廣がNYで体験した、他では絶対に聞けない話。日本人はお金のリテラシーが弱すぎるから、世界で戦えない!―2023年ランキング1位『夢と金』の視点

https://goetheweb.jp/person/article/20240126-nishino-130

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