株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
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https://voicy.jp/channel/941/685080
「新作」の価値が下がっていることに、いいかげん気づいて! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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生き残りたければ、同じこと“も”やってください
せっかく、いろんな業界かつ、日本とチョコっと海外でも仕事をさせてもらっているもんですから、その知見を活かして、『ニシノコンサル』というコンサル業をやっています。
調子に乗って、すみません。
※申し込みはコチラ↓
ニシノコンサル
https://chimneytown.net/collections/consult
その『ニシノコンサル』が昨日もありまして、御本人の確認をとっていないので会社名は伏せさせていただきますが、とある劇団を主宰されている方(素敵な人だった!)から「活動を大きくしていくにはどうすればいいんですか?」や「大きくしていく時に気をつけなきゃいけないことは何ですか?」といった相談をいただいたんです。
「コンサルなんて信用ならん」という方もいらっしゃると思うのですが、この相談に西野亮廣が応えるのは、それなりに説得力あるでしょ(笑)?
僕の失敗例も交えつつ、正直に全部お伝えしました。
その中で一つだけ。
これは、昨日のクライアントさんに限らず、表現活動をしている方、全員に言えることだと思うので、ここでハッキリとお伝えしておきたいです。
先に結論から申し上げますと……、外野が何と言おうと、コアファンや舞台袖の玄人が何と言おうと、生き残りたければ、同じこと“も”やってください。
一見さんにとっては、10年前に作られた作品も「新作」
これは過去のVoicyでも何度かお話しましたが、日本はとにかく「新作至上主義」だから、「新作マンセー」で、同じ演目を続けている表現者に対しては「いつまで、同じネタしがんどんねん!」みたいな野次を飛ばしがちです。
舞台業界一つとっても、毎回新作で使い捨てしてしまう日本作品と、何年も何年もかけてブラッシュアップして、ようやく完成させるブロードウェイ作品の、仕上がりレベルの違いは歴然で、その二つが同じ棚に並んだ時に、まるで歯が立たない…みたいなことがあります。
そもそも「毎回新作」は、コアファン向けのサービス設計になっていて、一見さんからすると、今年作られた作品であろうと、10年前に作られた作品であろうと、「新作(初めて見る作品)」なわけで、だったら「ブラッシュアップされた新作」の方が“一見さん”は嬉しい。
くれぐれも言っておきますが、「毎回新作を作るな!」と言っているわけではありません。
僕は今日も新作をせっせと作っています。
今、新作アニメーション映画を2本と、新作絵本と、新作の脚本を同時に進めています。
なので、「新作を作るな!」と言っているわけではなくて、「同じ作品“も”やってください!」と言っています。
つまり、「実験チャンネル」と「メインチャンネル」の両方を持っておいてください、と。
繰り返します。
あなたの近場にいる人達はビックリするぐらい、あなたの将来のことなんて何も考えてないから、「いつまで、しがんどんねん」と言うでしょうが、その声は無視してください。
新作の数が増えるから、新作の価値は下がる
というのも(ここからが今日の本題です)、今、AIで誰でも新作が作れるようになりました。
ピンからキリまで色々とありますが、毎日ものすごいスピードで量産されています。
僕のオンラインサロンメンバーさんなら、去年の夏に散々聞かされた話ですが、去年、サロンでは「AI時代に確実にやってくる『オリジナル作品のコモディティ化』に備えろ」とお伝えしたんです。
「コモディティ化」というのは、参入障壁が下がって、プレイヤーが増えて、市場が賑わうことで、似たような商品が出回ってしまい、商品の差がなくなる状態のことです。
柔らかく言うと、「ここから、オリジナル作品(新作)の価値が一気に下がるから、その準備はしときなさいよ」といったところです。
新作の良し悪しの話じゃありません。
「新作の数が増えるから、新作の価値が下がるよ」という話です。
そんな中、「いつまで、そのネタにしがんどんねん。はやく新作作れよ」は時代錯誤もいいとこで、まったく今の時代が見えていない。
そうじゃないんです。
今、クリエイターやサービス提供者が作らなきゃいけないのは、長く愛される作品・商品・サービスです。
仮に、その作品が20年間愛されたら、今度は、「親子で見る」という付加価値がそこに発生して、そこで新作と差別化を図ることができる。
これは自分の事なのでリアルに分かるのですが、『えんとつ町のプペル』って、3年前よりも今の方が出しどころが増えているんです。
それこそ僕らは『えんとつ町のプペル こどもギフト』という絵本支援の活動をずっと続けているのですが、子供施設にプペルの絵本を持っていった時に「プペルだー」と凄く喜んでもらえます。
昔よりも知っていただいているので、今の方が「ギフト」として喜んでもらえるんです。
『えんとつ町のプペル』という絵本を出したのって、2016年なんですけども、あそこで僕が新作至上主義で、別の作品に向かっていたら、今の僕らの活動のいつかは完全に消えていました。
サロンでもずっと言っていますが、今、狙わなきゃいけないのは「スマッシュヒット」よりも「ロングヒット」で、「クイックヒット」よりも「スローヒット」で、とにかく「時間」が味方になるように戦わないと、ここから更に激化する自転車操業に飲まれて終わってしまいます。
繰り返しますが、とくに表現者さんは外野の声をガン無視して、恐れずに、同じこと“も”やってください。
自戒を込めて言うと、僕らの新作なんかには、誰も興味がない時代です。
その上で、「新作にどう価値をつけるか?」という話は、また今度。
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【注意】
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