信頼と依存
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/627818
ハリウッドのストライキを分かりやすく解説します。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
https://voicy.jp/channel/941/627818
「時代の転換期」だからこそ起こったストライキ
皆さんにはどう見えているか分かりませんが、僕の仕事というのは、基本的には上手くいかないことだらけ(トラブルだらけ)です。
幻冬舎の見城さんが「憂鬱じゃないと仕事じゃない」とおっしゃっていましたが、僕もまぁ似たようなもので、そもそも「簡単にできてしまう仕事」はやってないので、トラブルにまみれるのは当たり前っちゃあ当たり前で、どうにかこうにか力技で突破している日々です。
そんな中、たとえば「コロナ」みたいに、“個人の頑張りではどうにもならないこと”が時々あります。
最近だと僕の中では「ハリウッドの大規模なストライキ」がそれにあたるのですが、酒場で、いろんなオジサン達と話してみると、今、ハリウッドで歴史的なストライキが起きていることを知らない人が結構いることが分かりました。
ま、たしかに、他所の国の…しかも自分と関係のない業界のストライキなんて知ったこっちゃないですよね(笑)。
ただ、今回のストライキというのは「時代の転換期」だからこそ起こったストライキなので、「ビジネスモデルの見直し」について考える素材として、一応、入れておいた方が良いのかなぁと思ったので、共有させていただきます。
配信時代用に報酬を見直してくれませんか?
小難しい言葉を使わずに言うと、ハリウッドには脚本家の組合と、俳優の組合があるのですが、この二つの組合が、彼らの雇い主である大元を相手どって、ストライキを起こしています。
気になる内容の方なんですが、主だったのは二つで、一つ目は「僕らが参加した作品が、毎日、当たり前のように世界で配信され続けていますけど、視聴回数に合わせて、ギャラをもらえませんか?」というもの。
昔は、「テレビで再放送」となったら、その都度、「再放送分」のギャラが追加で支払われていたのですが、今は違って、たとえばNetflixの場合、俳優が受け取るギャラは最初の一回だけで、その作品が10万人に見られても、100万人に見られても、1000万人に見られても、追加でギャラが支払われることが無いんです。
配信って、言ってしまえば「延々と再放送している状態」なので、「いやいや、それならそれで、報酬まわりを配信時代用に見直してよ」というのが彼らの言い分です。
「AIに芝居を学習させて、再現する」ということ
二つ目は、ザックリ言うと「AI使うの、やめてくれない?」です。
たとえば、「ゾンビから逃げるシーン」を撮影したとして、そこで「逃げる芝居をしてくださった俳優さん」には当然、その分のギャランティーは支払われるのですが、その芝居をAIに学習させて、AI が再現できるようになってしまうと、次から「ゾンビから逃げる俳優さん」にオファーがいかなくなっちゃう。
これはなかなかハードな問題です。
「AIに芝居を学習させて、再現する」というのが、今のところ、あまりイメージできない人がほとんどだと思うのですが…たとえば、僕は自分の声をAIに学習させて、今ではAI が西野亮廣の声を出せるようになっているのですが(もしかしたら、これもAIが喋っているかもしれませんよ)、たとえば、宇多田ヒカルさんが歌った音源を使って、AI西野に歌わせたら、メチャクチャ上手いんです。
それこそバンドザウルスみたいなマスクマンは口元が合法的に隠せるわけで、つまり、実際にそこで歌わなくても、音源を流しても違和感はないわけで、そこで「宇多田ヒカルさんが歌った音源を使ったAI西野の歌」を流したら、「いや、西野、メチャクチャ歌が上手いじゃん!」となるわけですが、これは元を辿れば、宇多田ヒカルさんの歌なわけで、だけど、その特定は極めて難しい。
宇多田ヒカルさんの歌を使ったかもしれないし、宇多田ヒカルさんの歌い方を完コピした歌い手さんの歌を使ったかもしれないし、ネタ元の特定が極めて難しい。
CGでエキストラを作って、そのCGエキストラに、こないだの撮影でAIに学習させた「逃げる芝居」をさせたら、ものすごーくナチュラルな「ゾンビから逃げるCGエキストラ」が完成するわけですが、そのネタもとは一人の俳優さんで、だけど、その俳優さんを特定するのは極めて難しい。
「著作権・肖像権をどうやって守るのよ」という大きな問題にブチ当たってるんですね。
なので、「AIを使うの、ちょっと考えてくれない?」みたいな声が上がっているのが今です。
たしか、60年ぶりとかの大規模なストで、かれこれ半年ぐらい続いている気がするのですが、ここにきて、ようやく終結の空気になってきましたが、これは時代の転換期だからこそ起きている問題で、「なるほど。配信時代になると、AI時代になると、そういう問題が起きるんだなぁ」ということは一応、頭に入れておいた方がいいと思います。
====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
\メールアドレスのみで利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino
Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所
https://salon.jp/nishino
※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko